2014年6月、赤点滅信号を無視して交差点に進入したRV車がタクシーと出合い頭に衝突して、タクシー運転者と乗客の2人を死亡させた事故について、さる6月28日、自動車運転処罰法違反(過失致死)で起訴されたRV車運転者の公判が仙台地裁でありました。
公判のなかで被告の男性は、「先天的な色覚障害があり、信号の赤点滅と黄点滅を見間違ったまま交差点に進入してしまった」などと述べていますが、この発言には点滅信号に対する根本的な勘違いがあると思います。
赤点滅を黄点滅と見間違ったから交差点に進入したということは、黄点滅信号は「進め」と思っていたということに他なりません。
しかし、黄点滅信号の意味は「他の交通に注意して進むことができる」であり、決して「進め」ではありません。
このことを理解していれば、黄点滅信号と見間違ったとしても交差道路の車などに注意しながら進入すると思いますし、出会い頭事故を起こすことはなかったと思います。
色覚傷害のある人なら、なおさら慎重な信号確認と運転が求められていると思います。
黄色点滅信号の意味は「進め」ではなく、「他の交通に注意して進むことができる」ということを忘れないでください。
(シンク出版株式会社 2016.7.5更新)
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※監修
信田正美(元・岐阜県警察本部交通部管理官)