さる7月14日午前9時ごろ、神戸市東灘区の阪神高速道路の湾岸線で、走行していたトラックが渋滞のため停車していた乗用車に追突し、さらに前方にいた別の乗用車と大型トレーラーも玉突き追突する事故があり、乗用車を運転していた男性など2名が死亡する事故がありました。
トラックを運転していた男性は、「足元に落ちた携帯電話を拾っていたため、前を見ていなかった」と話しているそうですが、こうしたわき見運転による事故に接するたびに、「前方から目を離して危険と感じなかったのか?」という疑問が生じます。
しかも、わき見をした理由としては、ほとんどの場合が「携帯電話を拾おうとした」など、運転に直接関係のないものに目を向けているのですから、なおさらです。
現場の高速道路は、交通量も多く渋滞していることがよくあります。そのような高速道路を運転しているときに前方から目を離せばどのようなことになるか、少し考えたら誰でもわかることです。
ハンドルを握るドライバーは、運転中にわき見をして携帯電話を拾うことが2人の命を奪うほどの危険な行為であることを、もう一度考えて運転してください。
(シンク出版株式会社 2016.7.21更新)
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