高齢化社会の進展に伴って、路上で電動車いすに乗っている高齢者の姿をよく見るようになってきましたが、それに伴って電動車いすが関係する事故も増えています。
先日、車に乗っているときに、信号のある交差点を斜め横断していく高齢者の電動車いすを見ました。
幸い、交通量が少ない交差点であったために、そんなに危険な状況にはならなかったのですが、電動車いすを使用している高齢者のなかには、こうしたルール無視の行動をとる人が少なくありません。
その原因としては、電動車いすは道路交通法上は歩行者と同じ扱いいなるために運転免許が必要ないことがあげられます。
そのため、どうしても交通ルールを知らない人が利用していることが多く、歩行者感覚で乗ってルール無視をする行動に結びついていると思います。
もう一つは、電動車いすの高さが低いため道路脇の看板や植木などに隠れていることが多く、運転者から発見しにくいことも事故原因の一つになっていると思います。
車を運転しているときは、歩行者や自転車だけでなく電動車いすの存在にも気を配り、その動きに十分注意してください。
(シンク出版株式会社 2016.7.28更新)
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