さる8月16日午後3時半ごろ、奈良県の川上村の大迫トンネル内で、ワゴン車と乗用車が正面衝突して火災が発生し、3人が死亡、2人が負傷する事故がありました。
現場は、カーブやトンネルが連続している山間部の片側1車線道路で、トンネル内は下り坂で緩やかなカーブになっており、どちらかの車がセンターラインをはみ出したものとみられています。
山間部のトンネルは、道路幅も狭く照明も暗い所が多く、目が暗さに慣れるまでに時間がかかりますので、運転するときには非常に神経を遣います。
対向車が来ていなければ少々センターラインを越えて走行しても平気なのですが、対向車が来ているとどれだけ左端に寄ったらよいかわからず、本当にギリギリですれ違うことがよくあります。
それでも、お互いの運転者の運転技術が高ければあまり問題は起きないのですが、なかには暗いトンネル内では左に寄るのが怖くて中央に寄って走行してくる人もいますし、スピードを出して走行してくる人もいます。
山間部のトンネルを走行するときには、十分にスピードを落として絶対にセンターラインを越えないように運転してください。
(シンク出版株式会社 2016.8.19更新)
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