多車線道路でも横断者に注意

 横断歩道が設置されていない道路を横断している高齢者が、走行車両にはねられる事故がよくあります。

 

 こうした横断中の事故は、片側1車線か2車線道路で起きており、3車線以上の多車線道路では横断してくる人はいないと思っていませんか?

 

 さる9月5日午前0時35分ごろ、名古屋市の国道で道路を横断していた高齢者が、進行してきた大型トラックはねられ死亡する事故がありました。

 

 現場は、片側4車線の見通しのよい直線道路で、昼夜を通して交通量の多く、近くには信号機のある交差点がありました。

 

 一般的にドライバーは、片側4車線もある道幅の広い道路を走行しているときには、横断歩道もない場所を歩行者が強引に横断してくることは考えていないと思います。深夜の時間帯になるとなおさらではないでしょうか。

 

 今回の事故は、そうした油断が横断歩行者の発見の遅れにつながったのだと思いますが、現実には深夜の時間帯であれ多車線道路であれ、歩行者は無理な横断をしてきています。

 

 深夜の多車線道路を走行しているときであっても、横断してくる歩行者の存在は頭に入れ、警戒を怠らないようにしてください。

(シンク出版株式会社 2016.9.15更新)

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