運転に必要な情報は、9割以上が目から入る視覚情報として得ていると言われています。そのため、音などの聴覚情報は意外と軽視されているような気がします。
さる10月10日午前7時40分ごろ、愛媛県松山市の国道と市道が交わる交差点で、意識不明の重体の男性を搬送していた救急車と 原付きバイクが出会い頭に衝突する事故がありました。
事故当時、救急車はサイレンを鳴らして赤信号の交差点に進入したということですが、バイクを運転していた26歳の男性はイヤホンをつけて運転していたということです。
バイクを運転していた男性としては、目の前の交差点の信号が青色であったために問題なく進入したのだと思いますが、イヤホンで音の情報を遮断していたために救急車が近づいているサイレンの音を聞くことができず、出会い頭に衝突したものです。
この事例をみるまでもなく、安全運転をするには視覚情報だけでなく音の情報も非常に大切です。バイクだけでなく車を運転している人の中にも、ときどきイヤホンをつけて運転している人がいますが、音の情報をシャットアウトするのは危険ですので絶対にやめてください。
(シンク出版株式会社 2016.10.17更新)
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