高齢者が横断歩道のない場所で横断していて、走行してきた車と衝突する事故が多いことはご存じのとおりです。
では、高齢者はどの時間帯に事故にあっているでしょうか?
交通事故総合分析センターでは、平成27年中に発生した横断歩道以外の場所を横断中に発生した車との死亡事故を時間帯別に分析していますが、それによりますと17時~19時台の時間帯に死亡事故が集中しており、全体の約4割近く発生しています。
日没前後から夜間にかけての時間帯は、運転者も暗さに目が慣れていないために周囲が見えにくいうえに、高齢者も買い物や通院、散歩の途中などで動きが活発になっている時間帯です。
運転者としては、高齢者が多い場所を運転するときには、横断歩道以外の場所でも高齢者が横断してくることを十分に注意するとともに、高齢歩行者に自動車の存在を認知してもらうためにも、日没前から早めにヘッドライトを点灯させるようにしてください。
また、道路脇などに立っている高齢者を見つけたら、横断してくるかもしれないと考え、その動きには十分注意してください。とくに右からの横断には要注意です。
(シンク出版株式会社 2016.10.25更新)
「右から突然高齢者が横断してきた」「高齢者の乗る自転車が突然進路変更してきて衝突した」といった事故が多発しています。その背景には高齢者とドライバーの意識のギャップがあります。
小冊子「高齢者との事故を防ごう」は、事故防止に学び、なぜ高齢者が夜間に右側から横断してくるのか、なぜ、急に自転車で進路変更するのかといった要因を解説しています。
ドライバーが高齢者との意識のギャップに気づくことで、事故を防ぐことを目指すという観点で、高齢者事故防止教育に最適の教材です。