片側1車線の道路を走行中、前に速度の遅い車がいると、追い越したくなるものです。しかし、強引な追越しをすると、正面衝突など大事故に結びつく恐れがあります。
去る2016年12月11日午前11時5分頃、沖縄兼宜野湾市の市道で、前方の車を追い越そうとした乗用車が対向車線に進入、対向車と正面衝突して、対向車の小学1年生の女児が死亡しました。
事故を起こした乗用車は、対向車線に出てから前方の2台の車を追い越し、車線に戻る時に縁石と衝突しそうになったため、これを避けようとハンドルを右に切りすぎて、再び対向車線に出て家族5人が乗った車と正面衝突したものです。
前車を追い越すためには思っている以上に長い距離が必要です。2台となるとさらに長くなり、対向車が離れていてもあっという前に近づいてきます。運転者は、対向車の接近に気づいて慌てて戻ろうとして、ハンドル操作を誤ってしまった可能性があります。
片側1車線の道路では追越しをなるべく我慢して、対向車線に出なくても追越しをできる場所まで待って追い越すように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2017.1.10更新)
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