平成28年中の交通死亡事故の速報が警察庁から発表になりました。
年間の死者数は1949年以来67年ぶりに4000人を下回るなど依然として減少傾向ですが、飲酒運転による死亡事故が6年ぶりに増加に転じました。
平成28年中の飲酒運転死亡事故は、213件で12件の増加です。わずか12件と思われるかもしれませんが、前年と比べて6%の増加であり、決して少ない数字ではありません。
今年に入っても、以下のように飲酒運転の摘発が相次いでいます。
■酒気帯び運転の路線バス運転手が乗務──1月14日、静岡県のバス会社で発覚
■酒気帯び運転で中央道を逆走し──1月18日、山梨県警が54歳の女性運転者を逮捕
■酒気帯び運転事故を起こして当て逃げ──1月19日、福岡県行橋市の巡査部長が逮捕され免職
一時と比べて減ったとはいえ、飲酒運転を甘く考えている運転者はゼロではないのです。
皆さんは、自分は決して飲酒運転などしないと思っているかもしれませんが、酒気帯び運転で摘発される運転者の中には、前夜の酒気残りによる人も少なくありません。
運転する前夜は深酒をしないことを守り、少しでも酒気が残っていると不安を感じるときは運転しないように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2017.1.24更新)
いわゆる二日酔いや、少し仮眠したから大丈夫と思って車を運転し、飲酒運転に陥る事例が後を絶ちません。
小冊子「『酒気残り』による飲酒運転を防ごう」は、川崎医療福祉大学の金光義弘特任教授の監修のもと、酒気残りのアルコールが身体に与える影響や、本人の 自覚と実際のアルコール含有量のギャップなどを紹介しており、「酒気残り」による飲酒運転の危険をわかりやすく理解することができます。