車の外からエンジンをかけるのは危険です - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

車の外からエンジンをかけるのは危険です

 以前にもこの欄で紹介しましたが、MT車のエンジンを車の外からかけると思わぬ発進事故などに結びつくので、絶対にやめてください。

 

 さる1月28日、名古屋市中村区の建設現場で、運転者がダンプカーの運転席ドアを開けて上半身だけ車内に入れた状態でエンジンをかけたところ、ダンプカーが突然動きだし、ドアが前方にあった鉄パイプ足場に衝突して閉じ、運転者はドアと車体の間に首を挟まれて重体となる事故が起こりました。

 

 ダンプカーはMT車で、ギアはニュートラルに入っていましたが、サイドブレーキがかかっていなかったのでエンジン始動の反動で前進したとみられています。

 

 AT車の場合は、PかNレンジでブレーキを踏んでいないとエンジンが始動できないので、車の外からエンジンをかけることはできませんが、MT車はギアの位置に関係なく外からエンジンがかかるので、このように車が動き出す事故が起こる可能性があります。ニュートラルでも路面が傾いていたら始動の影響で動き出す恐れがあります。

 

 車のエンジンをかけるときは、必ず運転席に座って、ブレーキを踏み込んだ状態でキーを回しましょう。

(シンク出版株式会社 2017.2.7更新)

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