さる3月5日午前5時半ごろ、茨城県水戸市の駐車場内で歩いていた女性が乗用車にはねられて死亡する事故がありました。
車を運転していた男性は、近道をしようと駐車場に進入して歩行者をはねたものです。
近道をしようとして駐車場を抜け道にする人がいますが、駐車場を道路代わりに使うのは危険が多すぎます。
まず、ドライバー側の問題点としては、駐車場を使って近道をしようとするぐらいですから、先を急いでおり周りの安全確認をする余裕を失っています。
一方、駐車場にいる歩行者は、車がいても駐車するためにゆっくりと動くと考え、あまり車に対して警戒していません。
駐車場内は、そういう双方の意識のずれが生じる空間であり、事故が起こりやすい場所です。
わずかな時間を稼ぐために、駐車場を抜け道に使って重大事故を起こしたりすることほど損なことはありません。絶対に駐車場を抜け道に使わないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2017.3.13更新)
小冊子「接触していなくても大きな事故の責任がある」は、たとえ他車や他人と直接接触していなくても、大きな責任を問われた6事例を取り上げ、ドライバーに警鐘を鳴らす教育教材です。
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