さる3月9日午後8時15分ごろ、埼玉県熊谷市の交差点で歩いて横断していた高齢者が右折してきた乗用車にはねられ死亡する事故がありました。
事故の現場は、信号機も横断歩道もない十字路交差点で、横断中の男性は妻との買い物の帰りで、妻の後ろを歩いていたところを車にはねられたものです。
夜間交差点を右折する車のライトは、右折先の進行方向を照らしませんので、横断歩行者を見逃しやすいのはご存じのとおりです。
そのため、右折先の横断者には注意をするのですが、一人の横断者を発見すると油断することがあり、その後ろから渡ってくる歩行者を見逃してしまうことがあります。
見逃すというよりも、どちらかと言えば「一人見つけたから、もう誰も来ていない」と思い込んでしまうと言う方が正しいかもしれません。
夜間、交差点を右折するときには、横断歩行者がいてもその後ろにもまだ歩行者がいるかもしれないと考え、歩行者の後ろもチェックする習慣をつけるようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2017.3.15更新)
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