今年の冬は、大雪の降った地域が多くみられましたが、気温が上がって雪解けする場所も増える時期ですので、先日の高校生の登山事故のような思わぬ斜面の表層雪崩や、雪解け水による土砂災害の発生を警戒しましょう。

　先月11日に、舞鶴市で斜面の土砂崩れのため、一時期、市の道路が全面通行止めとなる地域がありました。原因は雪解け水の影響による斜面の崩壊と見られています。

　また、１月末には兵庫県の養父市でも、山の岩盤にある亀裂に雪解け水が入って凍り、膨張したことで土砂崩れが発生し、通行中の車両が巻き込まれるという事故が発生しました。

　舞鶴市の場合は、前年同時期にも雪解けによる土砂災害があり、復旧後に防護ネットをかけていたにも関わらず、土砂の勢いを止めきれなかったということです。今冬に積雪量の多かった地域の国道事務所などでは、同種の災害が発生しやすいと見て自治体などに注意を促しています。

　雪解け水の影響による雪崩や土砂崩れを予測するのは非常に難しいので、この時期は、過去に道路災害の多かった山道はなるべく通らないように経路をよく考えて走行してください。

（シンク出版株式会社 2017.4.5更新）

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