さる5月17日午前8時頃、名古屋市天白区の県道で名古屋市営バスが、突然右から割り込んできた軽乗用車を避けようとして急ブレーキをかけ、はずみで車内にいた数人が転倒し、このうち82歳の女性が転倒し肋骨を骨折する事故がありました。
事故現場は片側3車線の道路で、軽乗用車は市バスの右側から車線変更して割り込んできたということで、軽乗用車はすぐ先の交差点を左折しそのまま走り去っていきました。
この事例のように、ちょっと先の交差点を左折する車が強引に自車の前に割り込んでくることがよくあります。
走行してくる後続車がバスの後ろに入れば、それほど危険な状況にならずに交差点を左折できるのに、なぜわざわざリスクを冒して前に割り込むのか不思議でなりません。
割込まれる車が乗用車の場合は、素早く対応できますのでほとんど事故になりませんが、今回の事例のように路線バスの場合には、乗客が転倒して事故になるケースが少なくありません。
路線バスに急ブレーキをかけさせるような割り込みは、絶対にやめてください。
(シンク出版株式会社 2017.5.23更新)
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