皆さん、点滅信号の意味はご存知だと思います。赤い点滅信号は「車は一時停止」、黄色の点滅信号は「注意して進行することができる」ですね。
では歩行者はどうでしょうか?歩行者は、赤点滅信号の場合でも「注意して進行することができる」とされています。
夜間の点滅信号では、黄点滅側の車やバイクは車が来ていないかどうかに気をつけても、目の前を歩行者が渡ってくるとは思っていないことが多いので、これが夜間歩行者事故の一因となっています。
さる7月30日午前0時すぎ、福井市内の点滅信号交差点で、横断歩道付近を渡っていた男性(54歳)が乗用車にはねられ、全身を強く打って重体となる事故が発生しました。車は速度を落とさずに通過しようとして歩行者を避けきれなかったようです。
夜間の点滅信号は、交通の流れを確保するには効果的ですが、事故が起こると死亡・重傷事故が発生しやすいので、各地の警察は運用を見直し減らす方向で検討しています。
点滅信号の交差点を走行する場合は、交差交通の車の存在だけでなく「歩行者が横断しているかも知れない」と予測し、速度を控えて確実に安全確認をしてください。
(シンク出版株式会社 2017.8.10更新)
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