さる9月21日午後3時頃、大阪市内で渋滞中に交差点内で停止していた大型ダンプが発進する際、車の前にいた車いすの高齢女性(92歳)に気づかないまま車を動かし、女性を死亡させる事故が発生しました。
現場はスクランブル交差点で、交通集中により発生した渋滞のため大型ダンプが交差点で停止している間に信号が変わり、車いすの女性は横断歩道を横断し始めていたのです。
ところが、前の車が動いたのにつられてダンプの運転者はそれに従うように漫然と発進してしまい、車いすと衝突しました。
普段、発進するときには前方を確認する運転者でも、こうしたタイミングでは確認を忘れて漫然と車を動かしてしまいがちです。
通常は大型車からでも横断歩行者の姿は見えますが、車いすの人や背の低い子どもなどの場合は、運転席から死角になってアンダーミラーなどを見ないと見落とすことが少なくありません。
どんな状況でも、車を動かすときは死角の確認をする習慣をつけることが重要です。
大型車に限らず、少し車高の高いワゴン車などでも車の直前にいる歩行者を見落とす危険がありますので、注意しましょう。
(シンク出版株式会社 2017.10.2更新)
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