最近、高速道路上で作業をしていた停止車両やその周辺の作業員に衝突する事故が相次いでいます。
さる12月5日午前0時50分ごろ、滋賀県甲賀市内の新名神高速道路で、凍結防止剤を散布するために第一車線を低速走行していた作業用トラックに後ろからきた大型トラックが追突、4台が関係する多重衝突に発展し4人が重軽傷を負いました。
また6日午前7時35分ごろ、香川県坂出市の瀬戸中央自動車道で、路面舗装をするため路肩に停車していた作業車の付近にいた男性作業員2人を大型トラックがはね、1人が死亡、1人が負傷しました。
いずれも見通しのよい区間であったということで、運転者の前方不注視が原因とみられています。
甲賀市の事故は夜中に発生していますが、作業車両は目立つ照明を点けているので普通に前を見ていれば容易に発見できたはずです。
工事などの作業車がいる場合は、手前に「路肩工事 走行注意」などの電光表示が出ますので、これらの表示を見かけたら、前方をしっかり見て見落とさないように注意してください。
(シンク出版株式会社 2017.12.8更新)
本ハンドブックは物流技術研究会で培われてきた安全運転のノウハウやトラックドライバーとして必要な知識を、国土交通省告示の「指導・監督の指針」に基づいて(危険物を運搬する場合に留意すべき事項を除く)、イラストや図解を中心にまとめています。
本改訂版では平成29年3月に改正された「指導・監督の指針」に対応し、「運転支援装置の役割を正しく知る」を新たに加えました。
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