今年4月23日午後に愛媛県今治市の国道317号を走行していた乗用車が、緩いカーブ地点で対向車線にはみ出して軽乗用車と正面衝突し、4人が死傷した事故がありました。
先日、検察はこの事故について乗用車を運転していた男性教員を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)で在宅起訴しましたが、起訴状によりますと、男性教員は花粉症の症状で前方を注視するのが難しい状態で車を運転した結果、くしゃみの連続でハンドル操作を誤り、対向車線に車をはみ出させて事故を起こしたとしています。
花粉症でなくても、運転中にくしゃみをして一瞬目をつむってしまう経験は誰でもあると思います。
そのとき、1回や2回ぐらいならハンドル操作を誤るようなことはないと思いますが、くしゃみが止まらないときには運転を続けるのは危険です。
運転中にくしゃみが連続して止まらないときには、直ちに安全な場所に車を止めて、くしゃみが収まるのを待ってから運転を再開するようにしてください。
(シンク出版株式会社 2017.12.26更新)
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