バックする前には後方の死角を十分に確認する必要がありますが、車が来ない道路外の敷地や誰もいないと思い込んでしまう場所では、安易にバックしやすいので注意しましょう。
さる1月24日午後2時半ごろ、鹿児島県曽於市内の民家敷地内で、方向転換のためにバックしていた軽乗用車が車両の後に立っていた高齢女性に気づかないで衝突し、女性が死亡する事故が起こりました。
軽乗用車を運転していた女性は被害者の妹で、姉を自宅に送ったあと市道に隣接する敷地内でバックして道路に戻ろうとしていました。女性は「姉が後ろにいることにまったく気づかなかった」と話しています。もう自宅に入ったと思い込んで、後方確認をしないままバックしたものと思われます。
このように、運転者に思い込みがあると安全確認がすっぽ抜けることがあります。道路外の場所でもこのような事故の事例を思い起こし、慎重に後方の確認をするよう常に自分自身に対して言い聞かせるようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2018.1.30更新)
小冊子「自分で気づこう!! バック事故の危険」は、一般的な駐車場や構内・コンビニ駐車場におけるバック行動のイラストを見て、自分の運転上の危険をチェックすることができる小冊子です。
自分自身でバック時の危険性に気づくことにより、バック事故防止を図ることができます。