さる2月4日午後9時前、広島県福山市で交差点を左折していたタクシーが、横断していた3歳の女児をはねて死亡させる事故がありました。
事故の現場は、信号機も横断歩道もない交差点で、子ども母親の後ろについて道路を渡っており、女児はタクシーの左前輪に接触して巻き込まれたものです。
夜間、交差点を左折する場合の落とし穴は、車のヘッドライトは進行方向を照らさないということです。
ヘッドライトは前方しか照らしませんので、左側方は暗くて非常に見えにくい状態になります。
もう一つの落とし穴は、運転者の心理です。
先に横断している母親のほうは背丈も高いので、その姿を見つけると安心してしまい、その後ろにいる背丈の小さい子どもの存在を忘れてしまい、その後ろを通過しようとします。
夜間、交差点を左折するときには、歩行者が目の前を通過していったからといって、直ぐにその後ろを通過しようとするのではなく、もう一度左側方の安全確認を忘れないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2018.2.9更新)
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