工事現場や倉庫などの作業現場では、騒音が大きくて車やフォークリフトがバックするときの後退警告音が聞き取りにくく、作業者がバック車両にひかれる事故がたびたび発生しています。
さる、2月5日愛知県幸田町の河川護岸工事の現場で、バックしたショベルカーに27歳のベトナム人技能実習生がひかれて死亡する事故が発生しました。
実習生の男性は現場で堤防を作る工事に従事していて、周囲の作業員に悲鳴が聞こえたときにはショベルカーの下敷きになっていたということです。
原因としては、運転者の後方への安全確認が不足していたことや男性が警報音に気づかずに重機の後方に入った可能性などが考えられます。
バックする側は、警報音が鳴っていると後方の人が避難するだろうという期待を持ってしまいがちですが、相手に音が聞こえているとは限りません。
また、経験の浅い作業員や耳の不自由な高齢者などがいると、音が鳴っていても重機やフォークリフト・車の動きを警戒しない恐れもありますので、安全確認には念を入れましょう。
「誘導者がいない場合はバックしない」などの安全規則を定めている職場では、ルールを遵守することを再確認しましょう。
(シンク出版株式会社 2018.2.13更新)
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