最近、新聞報道で駐車場でバックしているときに、死角になっている所から急に歩行者などが出てきて車に接触し、示談金や和解金などをだまし取る手口が横行していることが紹介されていました。
事故自体は大したことがなく、警察に連絡するのが面倒なため、小額の示談金なら支払ってしまう人が多いようです。
道路上と違って駐車場では、歩行者や車があまり動いていませんので、つい油断してバックしがちです。
また、バックする進行方向はサイドミラーやバックアイカメラのモニターで確認していても、横方向から来る歩行者などは見えていませんので、当たってしまうことがあります。
詐欺を行う人は、バックする運転者の安全確認の盲点をついたものと思いますが、運転者としてもこうした詐欺まがいの行為に対して注意しておかなければなりません。
駐車場などでバックする際には、進行方向だけを見るのではなく、その左右も幅広く見渡して人などがいないか確認してください。
また、後ろに下がるときは一気にバックするのではなく、人が歩く程度のスピードでバックしましょう。そうすれば、わざと接触することはできなくなると思います。
(シンク出版株式会社 2018.2.15更新)
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