相手が大丈夫と言っても立ち去らない - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

相手が大丈夫と言っても立ち去らない

 昨年12月18日夕方、神奈川県寒川町の町会議員が茅ケ崎市の交差点で赤信号を無視して進入し、横断歩道を渡っていた自転車の男子中学生をはねて全治3週間のケガを負わせました。

 

 3月1日、神奈川県警はこの町議を救助しないまま逃走したとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで書類送検をしました。

 

 町議は調べに対して「男子生徒に『大丈夫か』と尋ねたら『大丈夫』と答えたので、届け出る必要はないと思った」と説明しているそうですが、相手が大丈夫だと言ったとしても、その場から立ち去る理由にはなりません。

 

 交通事故を起こしたときには、ドライバーには警察官に報告する義務がありますし、相手が負傷していれば救護する義務があります。

 

 救護せずに立ち去れば当然「救護義務違反」に問われますし、この違反点数は「35点」と非常に高く、一発で運転免許取消しになります。さらには、最低3年間は免許を再取得できません。

 

 自転車や歩行者などと衝突し、相手が「大丈夫」といっても絶対に立ち去らないようにしてください。

(シンク出版株式会社 2018.3.6更新)

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