最近、ひき逃げで運転者が逮捕された事件の報道を見ると、目撃車両から提供されたドライブレコーダー映像の分析により事故車両が早期に割り出せたという例が多いことに気づきます。
もちろん証拠映像がなくても、警察の地道な捜査によって死亡事故などは100%検挙されていますが(平成28年中)、逮捕が早くなったことは間違いないでしょう。
ひき逃げや当て逃げの中には、直接は接触していなくても、危険な割込みなどのため後続のバイクや車両が事故を起こし、原因となった車はそのまま走り去ってしまった例が含まれます。
こうした非接触事故も後続車のドライブレコーダーや街頭の監視カメラに残った映像を分析することによって、事故の原因となった車の特定が容易になっています。
相手にかすった程度の接触の場合も、また、接触・衝突はなくても少しでも自車の行動に事故の責任があると思われた場合は、必ず停止し、車を降りて現場の状況を確かめましょう。
「大したことはないだろう」と軽く考えてその場から立ち去ってしまうと、あとで映像を証拠として重罪に問われることがありますので、注意しましょう。
(シンク出版株式会社 2018.3.26更新)
小冊子「接触していなくても大きな事故の責任がある」は、たとえ他車や他人と直接接触していなくても、大きな責任を問われた6事例を取り上げ、ドライバーに警鐘を鳴らす教育教材です。
それぞれの事例は運転者の責任を考える問題形式になっており、参加型の教材となっていますので、講習会等でもご活用いただけます。