さる3月22日午前8時半すぎ、北海道北見市で駐車場からバックで路上に出ようとした乗用車が、歩道を歩いていた歩行者をはねて重傷を負わせる事故がありました。
道路脇にある駐車場に前向きに駐車していると、道路に出るときはバックして出ることになりますので、左右から来る車などはどうしても見にくくなります。
それでも、左右に駐車車両が止まっていない場合には、走行してくる車両の存在が比較的わかりやすいのですが、隣に車がいるとその車が死角となって、路上の様子が非常に見えにくくなります。
そのため、路上から走行して来る車の存在ばかりが気になってしまい、歩道にいる歩行者の存在まで注意が向かないことも多々あります。
また、車が来ていない場合には、今のうちにバックして道路に出ようとする「急ぎの心理」が働きやすく、そうした心理状態が歩道への注意を怠る要因の一つにもなっています。
道路脇にある駐車場からバックして路上に出るときには、まず最初に歩道を横切ることになりますので、歩道にいる歩行者や自転車の存在を第一に確認する習慣をつけてください。
(シンク出版株式会社 2018.3.28更新)
平成29年3月12日施行の「貨物自動車運転者への指導及び監督の指針/12項目」に基づいて構成した、トラック事業所での指導・監督用の教育ツールです。
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