危険を予測する手掛かりはいろいろありますが、隣車線を走っている車の動きで危険を察知できることもあります。
いちばん典型的な例は、信号待ちから発進するときです。
片側2車線以上の道路を走行していて、交差点の先頭で信号待ちをすることがあります。
そして、信号が青信号に変わっていざ発進しようとしたところ、隣車線の車がなかなか発進しないので「おかしいな」と思っていると、その前を渡り遅れの歩行者が横断してくることがあります。
また、隣車線の車が斜め前を走行しているときに、その車がスピードを落としたので、少し変だなと思っていると、車の前を横断歩行者が渡ってくるというケースもあります。
いずれの場合も、隣車線の車の動きに何の危険も感じないで先に行こうとすると、横断歩行者と事故を起こす確率は格段に高くなってしまいます。
隣車線を走行している車のほうが先に危険を発見できることがありますので、少しでもおかしな行動をしたら、何か危険があると疑ってかかり、隣の車線の車よりも前に出ないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2018.4.3更新)
小冊子「見えない危険を読むイメージ力を高めよう」は、様々な危険要因が含まれた運転場面を6つ取り上げ、「見えている危険」だけでなく、「見えない危険」をイメージすることで、ドライバーの危険予測能力を高めることをねらいとしています。
また、危険を見落としやすい心理状態を考えることで、「心理的な落とし穴」にも気づくことができる内容になっています。