夜間走行するときに、ヘッドライトを上向きにすることが原則ですが、実際の交通場面では前車がいたり対向車もいたりして上向きで走行するのは難しい面があり、多くの人は下向きのままで走行しています。
先日、福井県警が発表したアンケート調査でも、車のヘッドライトは上向き(ハイビーム)が原則だと知ってはいる人は約8割にのぼっていますが、そのうち約6割の人が上向きにしていないと答えています。
その理由をたずねたところ、約7割の人が前を走る車や対向車との「トラブルを防ぐため」と答えています。
確かに、ヘッドライトを上向きのまま走行していると他車に迷惑をかけてしまうのですが、だからと言って下向きのままでは歩行者などの発見が遅れてしまい、事故のリスクが高まります。
安全を確保することと他車の迷惑をかけないようにすることは、一方だけのライトで同時に達成することはできません。
両方を達成するためには、こまめにヘッドライトを切り替えるしか方法はありません。
夜間走行するときには、面倒くさいなどと思わずに、意識してライトを切り替えるようにしてください。
(シンク出版株式会社 2018.4.6更新)
小冊子「悪条件下における事故防止のポイント」は、運転中に遭遇する「トンネル」「雨天」「夜間」「渋滞」「堤防道路」「山間部」といった悪条件下における事故防止を狙いとした教育教材です。
それぞれの運転場面における注意すべきポイントを簡潔にまとめていますので、悪条件下における事故防止のポイントを簡単に理解していただくことができます。