さる5月28日午前8時35分ごろ、徳島県小松島市にあるJRの踏切で、踏切内に立ち往生していた87歳の女性が運転する軽乗用車と普通列車が衝突する事故が起きました。
警察によりますと、現場の踏切は警報機と遮断機が設置されていましたが、軽乗用車は前方が混雑しているのにもかかわらず踏切に進入して停止したところに遮断機が降りてきて閉じ込められたものです。
運転していた女性は、他の運転者らが車から降ろしたため無事でした。
踏切を通過するときに、前車が進入したからと安易に追従していく人は少なくありません。
ところが、踏切を越えたところで前車が渋滞などで停止すると、自車はたちまち踏切内に閉じ込められてしまいます。
踏切内で止まっても「列車が来るまでになんとかなるだろう」といった身勝手な考え方で進入するのだろうと思いますが、こうした運転をしているといつか踏切内に閉じ込められてしまいます。
踏切を通過するときには、その手前では必ず一時停止を行い、踏切の向う側に自分が入るスペースがあることを確かめたうえで、進入していくようにしてください。
(シンク出版株式会社 2018.6.5更新)
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