毎年、動物との衝突事故は冬眠前の活動が活発化する晩秋に増えると言われますが、この時期も子ジカや子ギツネなどの活動が目立つ時期ですので注意が必要です。
さる7月24日北海道釧路市内の国道240号で、高速路線バスが急ハンドルを切り路外に逸脱して横転する事故が発生しました。
バスの運転者は「キツネのような動物が飛び出てきて、それを避けようとしてハンドルを切った」と述べていますから、キタキツネなどの小動物だったと思われます。
夏は春先に生まれた子ギツネの活動が活発化する時期にあたると言われています。
奈良県でも例年、この時期はシカへの衝突事故が多発しますが、5月から7月中旬にかけて生まれた子ジカが7月下旬に奈良公園などに放たれ道路に飛び出すことがあり、行楽の車などと衝突する恐れが増加するそうです。
こうした小動物の飛出しにあっても急ブレーキや急ハンドルを切って避けようとすると、事故を誘発してしまうので危険です。
まずは安全に停止して回避することに努め、止むを得ないときは小動物をひいてしまっても仕方がないと考えましょう。
(シンク出版株式会社 2018.7.31更新)
■2018年6月1日改正の新指針に準拠
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