さる7月28日午後4時40分ごろ、名古屋市内の堤防道路を走行していた軽自動車が、横断歩道を渡ろうとしていた女児と衝突して意識不明になる事故がありました。
事故現場の堤防道路は、片側1車線の直線道路で横断歩道には信号機は設置されておらず、11歳の女児は自転車に乗って河川敷から堤防道路に上がって横断を開始しようとしたところ、走行してきた軽自動車にはねられたものとみられています。
河川の脇に設置されている堤防道路は見通しがよい場所が多く、信号もあまり設置されていないことから、運転者は油断してスピードを出しがちです。
しかし、河川敷などから上がってくる歩行者などは土手の死角に入っていて直前まで発見できませんし、道路幅員も河川や堤防の形に左右されるため、急に道幅が狭くなっている所もあり、対向車とすれ違う際にハンドル操作を誤って道路脇に転落することも少なくありません。
堤防道路を走行するときには、土手から上がってくる階段や横断歩道などの存在に注意し、そこを通過するときは歩行者や自転車が突然現れるかもしれないと考えて、スピードを落として走行してください。
(シンク出版株式会社 2018.8.3更新)
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