さる7月29日午後11時40分ごろ、福岡県宗像市内の片側2車線道路の交差点で、徒歩で道路を横断していた高齢者がバランスを崩して転倒し、直後に進行してきたワゴン車が衝突して、高齢者が死亡する事故がありました。
事故の現場は街灯が少なく、夜間は見通しが悪い交通状況でしたので、運転者は横断歩道で倒れた高齢者を発見するのは困難だったかもしれません。
車の運転者にとって、横断歩道で人が倒れていることはあまり想像できませんので、横断歩道上に立っている人が見えなければ、横断者はいないと判断しがちだからです。
また万一、夜間に横断歩道上に倒れた人を見つけても、それが人だと認識するまでに時間がかかるかもしれません。
しかし、今回のように実際に横断歩道で倒れた人が轢かれた事例をみると、横断歩道を渡っている人が突然倒れるということもイメージして運転しなければならないと思います。
夜間、交差点を通行するときには、横断者だけでなく横断歩道に倒れている人にも注意して運転してください。
(シンク出版株式会社 2018.8.7更新)
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