先日、警察庁が過去5年間の交通事故分析結果を公表しましたが、それによると日没前後の薄暮時間帯は、昼間にくらべて約4倍も車対歩行者の事故が多発することがわかりました。
警察庁が2013年から17年に起きた死亡事故を分析したところ、1時間あたりの死亡事故件数(5年分の合計)は昼間が843.8件、日没前後の2時間(薄暮時間)が1,285件、夜間が718.4件でした。
死亡事故を車と歩行者が衝突した事故に絞ってみると、昼間の167.7件に対し、薄暮時間帯は681.5件でしたから、約4倍となります。
また、日没前と日没後の比較では、日没前より後の方が5倍以上多くなっています。
歩行者事故の形態は86%が道路横断中のもので、このうち横断歩道上ではねられたケースが2割以上あります。
さらに月別でみると、10月から12月にかけて多発することがわかりました。
これから、日没時間がどんどん早くなり、買い物や交通量の多い時間帯が薄暮時間帯と重なってきます。
ドライバーとしては早めにライトを点灯して、自車を目立たせるとともに、とくに横断歩行者の発見に務めることが重要です。
(シンク出版株式会社 2018.9.13更新)
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