以前もお話したと思いますが、豪雨や台風による倒木など大規模な自然災害が発生した後、山沿いで2次的災害が起こる危険性が高まりますので、雨の日など山間部の通行には十分な注意が必要です。
豪雨災害による影響の一つは、道路陥没や道路に亀裂が入って崩落する恐れの拡大です。
大雨のため道路地下の水位が上昇し地下に大きな空洞ができたり、のり面や道路下の斜面が侵入した水の粒子のため崩れやすくなっているからです。
影響はすぐに現れることもありますが、空洞が潜在化し時間がたってから崩落が起こることもあります。
また、今年の台風21号では近畿地方の山間部を中心に木が途中から折れるのではなく、根元からひっくり返って倒れる「根返り」倒木の被害が広範囲に見られるのが特徴です。
森林災害の専門家によると「根返り」が起こった場所は水を吸い込みやすく、土砂災害の危険が以前より高まるということです。
過去にあまり土砂崩れのなかった山沿いでも、少しの雨によって山肌が崩れる恐れがあるということですので、倒木の目立つ山の道路の通行をなるべく避けるなど警戒してください。
(シンク出版株式会社 2018.10.1更新)
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