マイクロスリープによる居眠運転の危険

 

 去る2017年3月に長野県で発生したヘリコプター墜落事故について、このたび公表された国土交通省の事故調査報告書(※)によると、事故原因として機長が一瞬の眠気「マイクロスリープ」に陥るなどして、危険な状況を認識できなかった可能性があると指摘されていました。

 

 マイクロスリープについては以前もお話しましたが、ごく短い時間の居眠り状態で本人が気づかないまま覚醒状態に戻って、事なきを得ることも多いと言われています。

 

 マイクロスリープに陥る原因としては、睡眠不足や眠くなる成分を含んだ薬の影響、疲労など色々と指摘されています。

 また、昼食後の1時半から2時半ぐらいの時間帯は、生体リズムの関係で誰でも眠気を催しやすいことが生理学の研究で明らかになっています。

 

 報告書には、墜落事故がちょうど午後1時41分ごろの眠気を発しやすい時間帯に起こり、機長は乗務前の長期休暇で時差7時間のフィンランド旅行をしていたこと、甲状腺の病気で服薬中であったことなどが、マイクロスリープ可能性の背景として指摘されています。

 

 車の運転中でもマイクロスリープに陥る危険があります。直前に目がショボショボするなどの兆候が現れる場合がありますので、少しでも眠気や異常を感じたら休憩するようにしましょう。

 

 (※航空事故調査報告書/長野県消防防災航空センター所属機墜落事故 )

(シンク出版株式会社 2018.11.2更新)

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