車は普通に使用しているとタイヤが摩耗するので、何年に1回かは交換することになりますが、使用頻度の低い車はタイヤ溝が減らないのでタイヤ交換をしないまま長年放置されることがあります。
しかし、タイヤのゴムは経年劣化しますので、外観は正常に見えても危険な場合があります。
さる11月5日、香川県の大川広域消防本部(さぬき市と東かがわ市を管轄)のはしご車が走行中、東かがわ市内の道路上で8本あるタイヤのうち1本が破裂、すぐ横のタイヤも変形する事故が発生しました。
幸いけが人はありませんでしたが、この事故で「はしご車」のタイヤが17年間にわたって交換されていなかったことが判明しました。
同消防本部では、タイヤ交換を計画的に行っていたそうですが、出動頻度の高い車両のタイヤ交換を優先していました。はしご車の出動は3階以上の建物が対象で、年に1回ほどにとどまっています。タイヤの劣化は外観的にわからず、車検などでは問題がなかったため見落とされたようです。
消防局によっては、重量の重いはしご車はタイヤの負荷が大きいため、4年に1回をめどに定期的に交換しているところもあるそうです。
使用頻度の低い車の不具合は見落としがちなので、気をつけて点検しましょう。
(シンク出版株式会社 2018.12.3更新)
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