国土交通省・警察庁は2018年1月~2月の突発的な大雪によりトラックなどが立ち往生し、大規模な道路交通の障害が発生したことを受けて、2018年度より全車チェーン規制の徹底を含めた新たな「冬期道路交通確保対策」を実施します。
チェーン規制等が実施されるのは、
・過去に立ち往生が発生した道路
・道路縦断勾配5%以上の箇所
を中心として、全国約200箇所の路線を指定する予定ですが、とりあえず2018年度末までには約20箇所を指定する計画で、さる12月10日には暫定的に国道6路線、高速道路7路線の計13の調整箇所を公表しました(下表を参照)。
今後も道路の構造やチェーン脱着場の確保などを確認して、指定路線を公表していく方針です。
施行時期は、新しいチェーン規制標識の公布・施行日である12月14日となります。
※根拠法令「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令」
公布及び施行日:2018年12月14日
今回の豪雪時における交通確保対策のポイントは以下の3点です。
上記の措置を徹底するため、青字に白の新しいチェーン規制標識も導入されました(右図)。
この標識の図柄が電光表示された場合は、スタッドレスタイヤなど冬用タイヤを装着した車であっても、規制区域手前のチェーン脱着場でチェーンを装着する必要があります(スプレーのように薬剤を吹き付けるタイプのものはチェーンと見なされません)。
チェーンを携帯していない車は、規制区間の手前で引き返して広域迂回路に回ることになります。
運行管理者は気象情報に十分注意して、チェーン装着訓練、駆動輪に適合したチェーン搭載の確認、運行経路の見直しなどを実行してください。
■2018年12月より「チェーン規制」道路として指定された13路線(国交省資料より)
【関連記事】
★参考ページ★
→ チェーン規制に関連する改正を行います(2018.12.14/国土交通省)
→ チェーン規制についてのQ&A (国土交通省)
→ 大雪時の道路交通の確保に向けた取り組みについて(チェーン規制の検討状況)
→ チェーン装着規制の拡大に備えよう(危機管理域を高めよう)
→ 大型車は「冬用タイヤ装着」+「タイヤチェーン携行」をお願いします (Nexco中日本)
→ 集中的な大雪時にはタイヤチェーンの装着を! (Nexco中日本)
→ 今冬の道路交通確保に向けた取組みについて(Nexco東日本)
管理者向けの指導・監督資料については → こちらを参照