年末年始の交通事故はひき逃げのニュースが多かったですね。例年、忘年会や新年会で飲酒して運転する人が多く、飲酒運転を隠すため怖くなって逃げるパターンが目立ちます。
このように飲酒運転はなかなか無くなりませんが、「一晩寝たから酒が覚めただろう」「風呂に入って汗をかいたから覚めただろう」といった誤解があり、酒気残りによる飲酒運転も少なくないようです。
一晩寝たら酒が覚めるという保証はなく、お酒が分解されて体外に排出される時間は飲んだ量で決まります。
ですから、年始のようにたくさんお酒を飲んでしまいがちな時には、一晩で覚めるとは限らないので注意が必要です。
また、睡眠中は肝臓の分解機能も低下しますので、起きているときよりアルコールの分解速度が遅くなることも頭に入れておきましょう。
さらにお風呂に入って汗を流すと、アルコールが体外に出ると勘違いする人もいますが、これも大きな誤解です。汗によって体外に出るのはほとんど水分ですので、血液中のアルコール濃度を下げる効果は期待できません。
むしろ、アルコール分解のために体内で消費した水分を補給するほうが大切で、お酒を飲んで汗をかくと脱水症状になる危険のほうが大きいのです。
新年会での飲み過ぎと飲酒運転にはくれぐれも注意しましょう。
(シンク出版株式会社 2019.1.8更新)
このDVDでは、アルコールが運転にどのような影響を与えるか、その危険性を再現ドラマを交え、CG、実験などで明らかにしています。
とくに「酒気残り」が運転に与える影響に注目し、体内のアルコール残量とドライバー本人の酔いの感覚とに大きなズレがあることを検証し、注意を促します。
また、飲酒運転の罰則も解説していますので、「飲酒運転は犯罪であり絶対に許さない!」と飲酒運転根絶を強く訴える内容です。
※指導:金光義弘(川崎医療福祉大学特任教授)