皆さんは、車を止めて降りるときにエンジンをかけたままということはありませんか?
「ちょっと自動販売機で物を買うだけだから」とか「ポストに葉書を投函するだけだから」といった理由で、エンジンをかけたまま降りる人がいますが、駐車ブレーキのかけ方などが甘いと、車が無人のまま動き出すことがあります。
さる1月15日、三重県伊賀警察署の警察官が公道で事情聴取中に起こした過去の誤発進事故を理由として書類送検されました。
警察官(54歳の巡査部長)は、2018年8月に伊賀市内で交通トラブルの当事者に事情を聞こうとしてパトカーから降りた際に、エンジンを止めずにドライブレンジに入れたまま、サイドブレーキを十分にかけていなかったためにパトカーが動き出しました。
警察官は慌ててパトカーに乗り込み止めようとしてブレーキとアクセルを踏み間違え、パトカーを押さえていた当事者の男性に軽傷を負わせたということで、過失運転致死傷罪で書類送検されたものです。
慌てたことによるミスというよりも、普段からエンジンをかけたまま停車するくせがあったので事故に結びついた可能性が高いと思われます。
車を降りるときはどんなに短い時間でも、必ずギアを操作してエンジンを止め駐車ブレーキをしっかりかける習慣をつけましょう。
(シンク出版株式会社 2019.1.24更新)
この冊子は4月から翌年3月まで1年間の安全運転指導に役立つように、各月ごとに重点管理目標(例:4月は新入学児童や園児に配慮)を設定しています。
各月のページには、重点管理目標に沿った事故防止データや交通事故の裁判例、スローガンなどを図解中心にわかりやすく紹介しています。
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