4月に入り、新入学シーズンを迎えました。警察庁では平成26年から30年までの5年間の事故統計から、歩行中の児童の交通事故の発生状況を発表しましたが、その中から小学校1年生の特徴をいくつか紹介します。
一つ目は、小学校1年生の歩行中の死者、重傷者数が6年生の約3.6倍高くなっているということです。それだけ、交通社会に慣れていないうちに事故にあっているということだと思います。
総体的に学年が低いほど歩行中の事故の割合が、学年が高くなると自転車乗用中の事故の割合が高くなっています。
また、時間帯でみますと2つのピークがあり、朝の登校時の7時台と下校時と帰ってからの遊びの時間帯である15時~17時台が多くなっています。
法令違反別にみますと、「飛出し」と「横断違反」で約6割を占めていますので、安全を確認しないで路上に急に飛び出してきたり、横断歩道外を横断してくる児童に注意が必要です。
こうした特徴から、学校付近の道路を登下校の時間帯に走行するときに、小学校低学年の児童を見たら「飛出し」に注意し、絶対に油断をしないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2019.4.4更新)
小冊子「自分で気づこう!!出会い頭事故の危険」は、出会い頭事故の発生する要因を6つに分類し、それぞれの要因別に事故事例とデータを紹介しています。
また事例に関連した設問を設定していますので、チェックすることにより、自分自身にどういった出会い頭事故の危険が潜んでいるかに気づいていただくことができます。