先日、テレビのワイドショーで、高齢者が横断歩道外を横断するいわゆる「乱横断」の様子を放送していました。
その様子を見ていると、車が近づいてきているのに左右の安全確認をせずに堂々と横断している人や、近くに歩道橋があるのに道路を横断している人など、いろいろな人がいました。
全体的なトーンは、高齢者に「乱横断をやめましょう」と訴えかけるような内容でした。
確かに、高齢者のルール無視の行動もあり、注意してもらいたいのですが、高齢者側にも体力的な衰えなどやむを得ない事情があるのも事実です。
よく言われていることですが、高齢者の場合は横断歩道橋があっても「足(膝)が悪くて、歩道橋を上り下りするのはきつい」という人や、横断歩道が近くにあっても「体力的にそこまで行くのがきつい」という人もおられます。
こうした高齢者を事故に巻き込まないためには、高齢者がルールを守ってくれるという甘い期待を捨てて、ドライバーが注意するしかないと思っています。
高齢者を見かけたら、突然横断してきても対応できるように注意を怠らないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2019.4.12更新)
超高齢社会を迎え、私達ドライバーは今後ますます高齢者との事故に注意を払う必要があります。
小冊子「高齢者との事故を防ごう」は、高齢者が歩行中や自転車乗用中に事故被害にあう6つのパターンから、事故に至るまでの高齢者とドライバーの意識のギャップを紹介し、ドライバーが取るべき運転行動を解説しています。