さる4月11日午後1時半ごろ、香川県高松市内の交差点を走行中のトラックの荷台から、過酸化水素水が入ったポリタンクが落下し過酸化水素水が漏れ出す事故がありました。
過酸化水素水は、濃度によっては爆発したり、触れると皮膚がただれたりする危険な液体で、消防などが過酸化水素水が漏れた田んぼや側溝から土を取り除いたり、中和剤で処理する作業に追われました。
液体を積んで走行するとき、タンクの液体は常に左右に振動しています。したがって、液体が動く力で車が曲がる方向と反対に揺り戻す力が働き、右に曲がろうとすれば左に引っ張る遠心力が強く働いて、横転する可能性が高くなります。
この事例のように、横転するまで行かなくても固縛の仕方が悪ければ、タンクが荷台から落下することもあります。
液体を積んでいるときは、交差点やカーブ等を曲がるときには予想以上に遠心力が大きく作用することを頭に入れ、手前で十分にスピードを落とし、慎重なハンドル操作やブレーキ操作を行うようにしてください。
(シンク出版株式会社 2019.4.16更新)
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