皆さんの職場では、新入社員を迎えて、車を使った安全運転指導をすることもあると思います。
指導担当になった先輩従業員の皆さんは、事故防止対策に十分な準備をしてください。
というのも、さる4月12日午後2時20分頃、京都市山科区の中学校のグラウンドで、交通安全教室に出演していたスタント会社のスタントマン役アルバイト男性(34歳)が交通事故の再現中、全校生徒約470人が見守るなかでトラックにひかれて死亡する事故が起こりました。
アルバイト男性は、歩行者が道路の横断中に車にはねられる事故を再現していて、時速10キロで走行するトラックにしがみつき安全に着地する想定でしたが、失敗して地面に落ち車体下に巻き込まれたということです。スタントに危険を伴うことは仕方がないのですが、低速でも死亡事故が起こることを予測していなかったと思われます。
職場でこんな危険な指導はしないでしょうが、駐車場でバック事故防止の指導などをすることは、よくあると思います。バックや前進の誘導をする人が車の進路上にいて、ペダルの踏み間違いなど運転者の操作ミスによってひかれる事故がまれに発生しています。
事故を防ぐためには、誘導者とは別に安全確認の担当者をおき、進路上に人がいないことを常に確認して合図するなど、二重三重の安全対策をとる必要があります。
安全指導が事故体験とならないように注意しましょう。
(シンク出版株式会社 2019.4.18更新)
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