今年は、統一地方選挙の関係で5月11日の土曜日から春の全国交通安全運動が実施されています(20日まで)。
運動開始直前のさる5月8日に、滋賀県大津市の交差点で保育園児など16人が巻き込まれる大事故が発生しました。
連日テレビで報道されましたので、皆さんも注目されたと思いますが、悲惨な事態を繰り返さないためには、事故を他人事とは考えずに、「誰でも起こしうる」と受け止めて、日頃の自らの運転ぶりを省みるようにしてください。
交通安全運動の重点項目の一番目に、「子供と高齢者の安全な通行の確保」が挙げられていますが、これは我が国では歩行者の死亡事故割合が欧米先進国に比べて非常に高く、高齢者や子供が犠牲になることが多いからです。
道路環境の違いがあり、ドライバーだけで減らせる課題ではないかもしれませんが、私たち一人ひとりの意識の持ち方は重要だと思います。
歩行者の聖域であるはずの横断歩道や歩道で、歩行者が被害にあう事故が多いことに留意して、常に自分の運転行動が歩行者に大きな影響を与えるという危険意識を持って運転しましょう。
車同士の接触や衝突などは物損事故で終わることも多いのですが、それはたまたまであって、事故は一つ間違えると弱い歩行者が大津の事故のように悲惨な被害にあうことを自覚し、とくに交差点では慎重に安全確認をするように心がけてください。
(シンク出版株式会社 2019.5.13更新)
近年、あおり運転などによる事故が社会問題となっていますが、事故の原因の多くはドライバーが、自分の感情や不安全な行動をコントロールできず、その結果、危険な運転につながり悲惨な事故やトラブルが発生しています。
本冊子は巻頭のチェックリストにより普段の運転ぶりを自己診断することで、自分の感情や運転行動における弱点、注意すべきポイントを確認できます。
そして、マンガやイラストを多用した解説により運転の弱点や注意点を克服するヒントが得られ、今後の安全運転に生かしていただくことができます。