最近、歩道に乗り上げて歩行者に衝突する事故のニュースをよく耳にします。
さる5月14日午後6時半頃に、名古屋市名東区の交差点で軽乗用車が歩道に乗り上げて、男性2人が重軽傷を負う事故が起こりました。
軽乗用車を運転していた66歳の女性は「交差点を左折した直後、横断歩道を渡る歩行者を避けようとして歩道に乗りあげてしまった」と話しています。
左折時に徐行していなかったことや横断歩道上の歩行者を予測していなかったことが一番の問題でしょうが、回避しようとしたとき急ブレーキを踏んだかどうかも問題です。
というのは、とっさに強いブレーキを踏んでいれば人に衝突したとき軽傷ですむ場合があり、できるだけ減速することが非常に重要だからです。
しかし、頭ではブレーキを踏めばいいと考えても、いざとなるとなかなか踏めないものです。姿勢が崩れていたり慌ててしまうと踏み間違いを起こしかねません。
最近は教習所でシミュレーター等を使った急ブレーキ体験を受けられるところがあります。緊急ブレーキの難しさを体験することで、正しい運転姿勢や危険予測の重要性についても認識できるそうです。
とっさに自分は急ブレーキを踏めるか?真剣に問うことが安全運転に結びつきます。
(シンク出版株式会社 2019.5.21更新)
安易な気持ちでする不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任へと結びつくことがあります。
小冊子「低い安全意識が高い事故の代償を生む」は6つの事故事例について、運転者の過失責任の割合を考えて回答する、受講者参加型の指導教材となっています。
自分の回答と解説を照らし合わせることで、「こんな運転行動をすると大きな過失責任を生む」といった危険をより深く理解することができます。