手を上げる子どもを意識しよう

 

 数十年前は横断中の歩行者事故が多く、小学生に横断歩道を渡る前に手を上げるように指導をしていたことがありました。

 

 最近、また横断歩道などでの事故が多発していることを受けて、「ハンドアップ運動」、「ハンドサイン運動」などといった命名で指導を復活している警察署があるそうです。

 

 横断する子どもがいることを運転者にアピールして危険を防ごうという狙いです。

 とくに身長の低い低学年児童や幼稚園児の場合は、ボディの死角で子どもの存在が運転者から見落とされる危険がありますので、手を上げることには見落としを防ぐ効果が期待できます。

 

 ただし、「手を上げれば車が止まってくれる」と子どもが思い込まないように指導していただきたいと思います。

 

 なお、身長の低い子どもでも車から距離があれば見えますので、子どもが手を上げないと見落とされるような状態とは、実は車が渋滞などでノロノロ運転をしていて横断歩道などにさしかかった場合です。

 

 この場合は「近くに背の低い子どもがいるかもしれない」と予測する運転者側の意識が特に大切です。運転者に危険意識がなければ漫然と前車の動きしか見にいかないので、たとえ子どもが手を上げていても見落とす可能性があります。

 

 横断歩道は子どもだけでなく、全ての歩行者の聖域です。その事を常に頭において運転をしましょう。 

(シンク出版株式会社 2019.5.28更新)

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12月10日(火)

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