営業や配送の管理職を担当している友人から、「業務がほぼ終わって、会社に戻るときの事故が多くて困っている」という話を聞きました。
営業車を運転する部下のなかに、業務が終わってほっとして、交差点などで事故を起こす者がいるらしいのです。
これはどんな業務にもあることで、仕事を始めて緊張しているときはミスをしにくいのですが、もうすぐ業務終了となると気が緩みがちです。
バスやタクシーなど旅客運送業でも、空車や回送時に事故が多いというデータがあります。
さる6月14日夕方5時25分ごろ、鹿児島市の中心街で横断歩道を渡っていた42歳の女性が左折してきた観光バスにはねられ死亡する事故が起こりました。
バスは回送中だったということですから、運転者の緊張感が薄れて、左折時の安全確認が甘くなった可能性があります。
仕事が一段落してほっとしたとき、油断しがちになることを意識しておきましょう。
交通量が増加する夕方はとくに緊張感を高めてください。
(シンク出版株式会社 2019.6.18更新)
「安全マインド」とは一言で言うと「プロ意識」のことです。この「安全マインド」が備わっていると、自分の仕事に誇りや使命感を持つことができ、ひいては「絶対に事故を起こさない」という強い意識へとつながります。
本誌では、第1章で安全マインドが備わっているドライバーと備わっていないドライバーの働く姿勢が会社や社会に及ぼす影響をマンガで比較することで、安全マインドを持って働くことの大切さを理解することができます。
さらに第2章では、各ドライバーの安全マインドを高めるための具体的な活動事例を紹介していますので、各事業所で安全マインドを高めるための活動の参考にしていただけます。