日本列島は梅雨期に入って各地で雨が降り続いており、雨の中を走行する機会が増えています。
雨天時の運転でいちばん注意したいのは、路面が滑りやすく車をコントロールするのが難しいということです。
首都高速道路で発生した1時間当たり交通事故発生件数を、晴天・雨天別でみると、晴天時は1.01件、雨天時では3.61件発生しており、雨天時には晴天時の約4倍の高い割合で交通事故が発生していることがわかります。
また、事故類型でみると、晴天時は「追突事故」が大きな割合を占めていますが、雨天時は「施設接触事故」の割合が増加しています。晴天時の1時間あたりの施設接触事故発生件数は0.14件ですが、雨天時は1.24件となっており、晴れの日の約9倍となっています。
濡れた路面でスピードを出しすぎた車が進路変更時などにスリップしたり、車をコントロールできなくなり、ガードレールや側壁などに衝突する事故が多発するのだと思われます。
どんな統計を見ても、雨の日は事故が多発しています。雨天時に走行するときは「晴れの日の4倍の危険がある」と意識して、いつもよりスピードを落として慎重に運転してください。
(シンク出版株式会社 2019.7.9更新)
運転するにあたっては、常に快適な環境とは限りません。雨の日や、夜間は見通しが悪くなりますし、堤防道路や山間部などは、幹線道路と大きく道路環境が異なります。
本冊子は、「雨天走行」や「トンネル走行」、「夜間走行」、「渋滞走行」、「山間部の走行」といった悪条件下における事故防止をねらいとした教育教材です。
各場面で注意すべき要点を簡潔にまとめていますので、事故防止のポイントを簡単に理解していただけます。