さる7月13日午前11時すぎ、岩手県内の国道4号線を走行していたトラックが、横断歩道を自転車で横断していた高齢者を跳ねて死亡させる事故がありました。
事故の現場は、見通しのよい直線道路で、自転車は押しボタン信号がある横断歩道を渡っていました。
押しボタン式の横断歩道がある場所は、歩行者や自転車の横断者があまり多くない場所に設けられています。
そのため、国道を走行するドライバーの意識としては、押しボタン式のある横断歩道の信号はいつも青で、赤になって横断者が渡ってくるかもしれないというイメージを持てないことがあります。
一方、横断する側も道路を走行している車が少なければ、いちいち押しボタンを押して信号が変わるのを待つということが面倒で、走行車両の合間をぬって赤信号で渡ろうとする人もいます。
今回の事故では、押しボタン式の信号が青であったか赤であったかは定かではありませんが、いずれにしても押しボタン式の横断歩道があるときには、その信号の色を確認して横断歩行者の存在に注意ながら運転してください。
(シンク出版株式会社 2019.7.23更新)
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