車の荷台に荷物を積んで走行するときは、落下することによって他の交通や道路に与える被害の重大さを意識することが重要です。
さる7月23日午後10時すぎ、埼玉県吉川市の県道カーブで大型トレーラーに積まれた鉄骨が荷崩れして落下し、対向車線を走行していた軽乗用車に衝突、運転者の男性(51)が死亡する事故が発生しました。
警察の調べでは積み荷を固定していたワイヤーの一部が切れて、重さ2トンの鉄骨5本が崩れ落ちたということです。
ワイヤーが傷んでいたのか、固縛方法のミスまたはワイヤーの強度が荷物に対して最初から不足していた可能性があります。
トレーラやトラックの積荷が落下するのは、カーブや交差点など横から力がかかったときが多いようです。定速度で直進しているときには落下しにくいため運転者が気づかないだけで、荷物の固定方法や固縛強度の計算に問題があります。
大型車に限らず、乗用車などがルーフキャリアに搭載した荷物を落下させるケースもみられます。
走行中に落下する荷物には重量はもちろん、速度の2乗に比例した運動エネルギーがあるので、他車などに当たったときの衝撃力が非常に大きくなることを意識する必要があります。
荷物を積んだ場合は定期的に休憩して、固定ロープ・ワイヤーが緩んでいないか等の状況をチェックする習慣をつけましょう。
(シンク出版株式会社 2019.7.26更新)
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