さる9月24日午前9時45分頃、長崎市内の交差点を右折しようとした路線バスが、後ろから走行して来た路面電車と衝突する事故がありました。
「軌道敷内通行可」の標識があるところを除いて、車は軌道敷内を通行することができませんが、右折するときには軌道敷内に入らざると得ませんので、例外的に認められているのはご存じのとおりです。
しかし、そのような場合でも後方から路面電車が近づいてきたときには、速やかに軌道敷外に出るか、十分な距離を保つことが求められています。
ところが、右折する車のドライバーとしては、早く右折したいとい気持ちがあり、路面電車が遠くにいても交差点に近づいて来るまでには右折できるだろうと、安易に軌道敷内に入ることがあります。
そういうときに限って、対向車が途切れずになかなか右折できず、路面電車が近づいて来て警笛を鳴らされることがあります。
警笛を鳴らされるぐらいならまだしも、路面電車はレール上を走行しているために急に止まることができずに衝突することもあります。
遠くであっても路面電車が見えたら、絶対に軌道敷内に入らないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2019.10.4更新)
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